目次
呼称
ヘルメット、メット、ヘルメ
概要
打者用防具の一種。野球用のヘルメットは、打者や走者の頭部を保護するために着用する防具である。投球・送球・打球の直撃による頭部外傷を防ぐことが目的。頭部全体を覆う基本構造に加え、耳部分を守る「片耳」「両耳」タイプがあり、右打者・左打者・ジュニア向けなど用途に応じて選択される。また、近年はフェイスガード付きや衝撃吸収材を追加した安全性強化モデルも普及している。
歴史
プロ野球
1970年代、田淵幸一選手が試合中に頭部に死球を受けて出血。日本プロ野球(NPB※1)はヘルメットの着用を義務付けることを決定する。当初は片耳あて付きではなく、耳あてなしのヘルメットが主流。1984年には、日本野球機構が耳あて付きヘルメットの着用を義務化。さらに、2010年、ベースコーチ(一塁コーチャー・三塁コーチャー)にもヘルメット着用が義務付けられた。2018年、NPBでフェイスガード付きヘルメットの使用が正式に認められ、多くの選手が着用している。
※1日本プロ野球(Nippon Professional Baseball)の略称
高校野球
打者・走者ともに、ヘルメットの着用が義務化されている。1995年、高校野球で耳あて付きヘルメットの着用が義務化された。2022年、顔面付近にデッドボールを受けた際に怪我を防止する目的で、フェイスガード付きヘルメットの使用が認められた。
素材
強度の高い樹脂素材(ABS樹脂※2やポリカーボネート※3など)で成形されている。耐衝撃性を備えながらも軽量化が図られている。内部にはクッション性の高い発泡素材が取り付けられており、衝撃を吸収し、選手の頭部を保護する。
※2耐衝撃性と剛性に優れたプラスチック素材、※3透明性や耐衝撃性、耐熱性に優れたプラスチック素材
種類
両耳タイプ
左右両方に耳あてが付いている。両方の耳を保護するように設計されており、頭部全体をしっかりと覆うことで、頭部や耳への衝撃を効果的に防ぐことができる。両耳タイプは、右打者・左打者どちらにも対応できるため、少年野球からプロ野球まで使用されている。
片耳タイプ
片耳タイプは打者が打席に入った時に投手側にのみ耳あてが付いており、もう片方の耳は露出している。打者の視界の視界を広くしたり、軽量になっている。耳あてが左耳のみは右打者用、右耳のみは左打者用。保護する範囲が限られているため、安全性は両耳タイプに劣る。
フェイスガード付き
顔面への怪我を防止するためのガードが付属している。
サイズ調整機能付き
ダイヤル式サイズ調整機能付きのタイプ。チームで使用するヘルメットなど、特に少年野球では頭のサイズにあわず、ずれることで視界が妨げられることがある。内部にアジャスターが付いているため、頭のサイズにあわせてフィットするように調整可能。バッティング時、走塁時にも邪魔にならずにプレーできる。
チンカップ付き
あご紐で固定するタイプ。ヘルメットのずれを防止できる。
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参考文献(出典)
- infield fly.“プロ野球のヘルメットはなぜ片耳なのか?フェイスガードの効果も!”.infield fly.2017-12-25.https://infield-fly.com/archives/2086.(参照2025-11-26)
- 佐藤祐生.“あご守れるヘルメット、選抜で続々 けが防止以外の効果にも期待?”.朝日新聞.2022-03-28.https://www.asahi.com/articles/ASQ3X33WDQ3VPTQP00J.html.(参照2025-11-26)
- 広尾晃.“フェースガードは日本発祥 事故の度に進化した、ベースボールキャップ、ヘルメットの歴史”.Full-Count.2020-08-03.https://www.asahi.com/articles/ASQ3X33WDQ3VPTQP00J.html.(参照2025-11-26)
- 株式会社産業経済新聞社.“【ドジャース豆知識】打者のヘルメット着用、今では義務化 嘲笑されていた40年代に最初に導入”.サンスポ.2024-02-17.https://www.sanspo.com/article/20240217-KF7BEQX7YBLKJKIYHQWAPINKZM/?outputType=theme_mlb.(参照2025-11-26)
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