目次
- 呼称
- 概要
- 歴史
-
プロテクター
ハタケヤマ
ゼット
ミズノ
SSK
熱中症対策 -
マスク
フレーム型
ホッケー型
スロートガード付き -
レガース
ロングタイプ
着脱式
フットレスト(ニークッション) - スロートガード
-
ヘルメット
つばなし
つば付き - ファウルカップ
呼称
キャッチャー防具、キャッチャー用防具、捕手用防具
概要
キャッチャー防具は、捕手が投球や打球、走者との接触などから身体を守るために着用する。主にマスク・プロテクター・レガースの3点または、スロートガードを含む4点で構成され、頭部・顔面、胸部・腹部、ひざ~ひじまでを重点的に保護する。
プロテクター
プロテクターは胸部~腹部を覆い、投球や打球、走者との接触から身体を守る防具。以前はプロテクターと胴部が密着する仕様が主流だったが、現在はボールが当たった際の衝撃を分散・軽減するため、あえてゆとりをもたせて着用するタイプへとシフトしている。ベルトも単に固定するだけのものではなく、近年はベストやゼッケンのように肩を覆う部分が太く、肩甲骨付近まで届くタイプが主流となっており、胴体とプロテクターの間に適度な空間を確保できる構造となっている。また、一昔前のプロテクターは綿素材が中心であったが、近年では衝撃吸収性に優れた素材が主流となり、耐衝撃性が向上するなど、安全性と機能性の両面で進化を続けている。
ハタケヤマ
ビブソーブ
鎧をイメージしたプロテクター。ハタケヤマオリジナルの回転規制シート「ビブソーブ」は、柔軟な素材を採用し、プロテクター前面にトンネル状の半月形空洞を設けた構造が特徴である。どの角度からボールが当たっても、ワンバウンドボールの回転を抑えつつ衝撃を吸収し、ボールの動きを止めることができる。当たったボールがはじかれず、下方向へ落ちるようになっている。「ティーネットのようにボールの衝撃を吸収できないか」というプロ野球選手の要望をもとに実現された。甲斐拓也選手や炭谷銀仁朗選手などが使用している。
ゼット
森モデル
森友哉選手モデルのプロテクター。前面の凹凸と広い横幅が特徴。低反発素材で、ボールが当たった際にボールの勢いを吸収しその場に落下するような仕様になっている。
小林モデル
小林誠司選手モデルのプロテクターで、凹凸がないフラット形状を採用。森モデルと同様に、ボールの勢いを止めることができる。表面に凹凸がないため、ボールが弾かれにくく直下に落ち、その後の捕球やスローイングの動作をスムーズに行いやすい設計となっている。
ミズノ
號-SAKEBI-
ミズノの號(SAKEBI)シリーズのプロテクターは、ミズノ独自の「Zoningデザイン」と「Anti-Spinゾーン」を特徴としている。Zoningデザインは、表面を必要な機能ごとに分割し、それぞれに適したパーツを用いた設計となっている。また、ストッピング性能において要となる腹部(プロテクターの下半分)には、ショートバウンド時の回転を抑え、確実なストッピングをサポートするAnti-Spinパーツを備えている。大城卓三選手や田宮裕涼選手などが使用している。
SSK
脇下部分を深くカッティングすることで腕を動かしやすく、スローイング動作をスムーズに行うことができる。また、フィット感の高い形状と軽量設計により、長時間の試合や練習でも体への負担を抑えつつ、機動力と安定感を確保している。岸田行倫選手や梅野隆太郎選手などが使用している。
熱中症対策
スパイクやヘルメット、アンダーシャツ、ソックスなども昨今では熱中症対策として白色の道具が流行になっており、白色のプロテクター・レガースが登場した。現在のところ高校野球の公式戦では使用できないが、練習で使用する選手は増えており、上昇し続ける気温への暑さ対策として欠かせない存在となりつつある。
マスク
マスクは頭部と顔面を保護する防具。ヘルメットとあわせてフルフェイスが主流で、金属や樹脂フレームに内部パッドを組み合わせ衝撃を吸収する。視界を妨げにくいフレーム設計としつつ、打球を追う場面では、打撃直後にマスクを素早く外せるよう、ヘルメットに引っかけて装着する仕様となっている。
フレーム型
チタンや中空構造の鋼材・アルミ材をフレームに使用した、一般的なキャッチャーマスク。スロートガードが付いていないマスクは、あご下のフレームが長くなっており喉を守る構造になっている。
ホッケー型
アイスホッケーのゴールキーパーのような、ヘルメットとマスクが一体化しているタイプ。MLB(メジャーリーグ)では主流で、NPB(プロ野球)では阿部慎之助選手や甲斐拓也選手が着用していることから注目を集めている。後頭部までカバーできるため、従来のフレーム型より安全性が高い。また、頭に密着する形状により装着感が安定し、捕球や送球時のずれが少ないことも特徴である。ヘルメット一体型のため、やや重く、首や肩に負担がかかる場合がある。
スロートガード付き
首や喉を保護するスロートガードとマスクが一体型のタイプ。打球やファウルチップなどの喉への直接衝撃を防ぐことができる。
レガース
レガース(レガーズ・レガーツ)は、ひざ上・ひざ・すね・足首から足甲までを覆い、基本的に4つの外殻で構成されている。ワンバウンドした打球や盗塁時のブロック、スライディングによる衝撃から足を保護する。キャッチャーは座る・立つといった動作を繰り返すため、ひざ部分には可動式パッドを採用し、曲げ伸ばししやすい構造となっている。また、樹脂製の外殻と内部パッドを組み合わせることで、耐久性と衝撃吸収力を両立。ストラップは上から2番目と3番目をクロスさせて留める方法が一般的だが、上から順にクロス、ストレート、ストレートで留めるなど、独自のこだわりを持つ選手も少なくない。
ロングタイプ
外殻が5~6つになっており、ひざ上から太ももの途中までをカバーできるため、防護範囲が広い。
着脱式
ジュニア用のレガースで、ひざ部分のカップが着脱式となっており、サイズ調整が可能。低学年から高学年まで幅広く使用できる仕様となっている。
フットレスト(ニークッション)
足にレガースを装着後、ふくらはぎに取り付け、しゃがんだ際に尻とふくらはぎの間でクッションとして機能する。長時間の座位姿勢を支える。
スロートガード
喉周辺を守るスロートガード。マスクに取り付け・取り外しができる。すべてのマスクにすべてのスロートガードが合う設計ではないため、適応商品かどうか確認する必要がある。また、戸柱恭孝選手は2025年の1年間スロートガードを着用し、ファウルチップが喉や首にあたるケースは一度もなかったという。プロ野球選手の怪我対策への取り組みが学生野球にも広がり、安全性を重視する風潮が競技全体に広がってきている。
ヘルメット
つばなし
キャッチャー用ヘルメットの多くは、打者用とは異なり、マスクと干渉しないようつば・耳あてがない設計。視界を妨げず、捕球や送球動作をスムーズに行えるよう工夫されている。
つば付き
つばの長さは打者用ヘルメットよりも短い仕様で、つばが頭の後ろにくるように着用する。後頭部側のつばは、首元に落ちる日差しや雨を和らげる役割も担う。また、マスクをつけずにキャッチボールなどをする際は、つばを前にして被ることで日よけも可能。高校野球では使用不可。
ファウルカップ
股間を覆う形状で、打球やファウルチップから急所を守る。ノーバウンドで急所に打球があたった選手が緊急搬送されるニュースもあり、大事に至るケースも少なくない。硬式では、キャッチャーのファウルカップ着用が義務化されており、ピッチャーや内野手でも使用する選手も増えている。慣れるまでは股関節への圧迫など違和感もあるが、サイズ展開もあるため着用を怠らないことが重要である。また、カップを内蔵できるポケットが付いているスライディングパンツも多い。
【野球用品Wikiについて】
・野球用品Wikiは、株式会社スワロースポーツが運営する野球用品に関する情報サイトです。
・野球用品Wikiの各ページは、SNSなどでぜひ共有してください。
・間違いや修正があれば、お問い合わせフォームよりご連絡ください。
参考文献(出典)
- 松本 航亮.“阪神育成ドラ2嶋村 “ホッケー型マスク”と声で存在感「一日ごとに成長して、もっと目立ちます」”.スポニチ.2025-02-04.https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2025/02/04/articles/20250204s00001173009000c.html.(参照2026-01-19)
- 綱島理友.“ベースボール百科「野球でいちばんの道具持ち 捕手用プロテクター発展史」”.週刊ベースボールONLINE.2024-04-25.https://column.sp.baseball.findfriends.jp/?id=118-20240429-01&pid=column_detail.(参照2026-01-19)
- 株式会社日刊スポーツホールディングス.“ひらめきから生まれた捕手の鎧 ハタケヤマ開発秘話”.日刊スポーツ.2020-04-16.https://www.nikkansports.com/baseball/news/202004160000056.html.(参照2026-01-22)
- デーブ大久保.“デーブ大久保コラム「私の現役当時の捕手プロテクターの中身の素材はすべて『綿』でした」”.週刊ベースボールONLINE.2018-06-19.https://column.sp.baseball.findfriends.jp/?pid=column_detail&id=093-20180625-01.(参照2026-01-22)
- 株式会社神奈川新聞社.“捕手駒橋がまるで「スター・ウォーズ」 白色の防具で暑さ対策”.カナロコ by 神奈川新聞.2025-08-16.https://www.kanaloco.jp/sports/baseball/hsbaseball/article-1199328.html.(参照2026-01-22)
- ミズノ株式会社.“信頼を掴むミズノのキャッチャーミット・プロテクター「號-SAKEBI-」”.ミズノ公式オンライン.2025-08-16.https://jpn.mizuno.com/baseball/products/sakebi.(参照2026-01-22)
- 柴田雅人.“プロ野球、阪神投手に悶絶アクシデント発生! 股間に打球受け破裂寸前に、ソフトB・甲斐も離脱危機だった?”.ニコニコニュース.2023-02-19.https://news.nicovideo.jp/watch/nw12144845.(参照2026-01-26)
- ゼット株式会社.“プロ野球選手のアイディアで商品化を実現!最新キャッチャー防具”.【公式】ZETT BASEBALL チャンネル.2026-01-02.https://www.youtube.com/watch?v=gPcp2VuNJsQ.(参照2026-01-26)
コメント
0件のコメント
記事コメントは受け付けていません。