目次
- 呼称
- 概要
-
特徴
形状
捕球面 -
バックスタイル
レギュラーバック
Fバック(ファストバック)
Aバック
Bバック
FAバック
コネクトバック
プロスリーブ加工 -
ウェブ
ノーマル
ノーマルエッジ
W-27
FP-34
W-47
W-55
スリーピース
D5ウェブ
バスケット -
オプション
ライン加工
呼称
ファーストミット、一塁手用ミット、ミット
概要
一塁手(ファースト)が使用するミットのことを、ファーストミットと呼ぶ。捕手・一塁兼用ミットで、キャーストミットもある。
特徴
形状
内野手からの送球を受ける機会が多いポジションの一塁手のミットは、構造上しっかりとボールを捕球することに特化した設計。形は縦長の形状で、ボールが収まるポケットが深くなっている。MLBでは、大谷翔平選手のホームランボールを直接キャッチした女性が話題となり、彼女がファーストミットを使用していたことが明らかになった。プレイヤーだけでなく、スタンドにいるファンにとってもファーストミットが捕球に特化していることを印象づけた出来事である。
捕球面
土手の部分が狭くボールが入る範囲が広いのも特徴で、小指の付け根部分に当たるヒンジの部分と親指の折り目が近く、ミットを開閉しやすい設計になっている。指の芯の部分が大きくカーブしており、包み込むように捕球可能。
バックスタイル
レギュラーバック
背面の革面積が広く剛性が高いため、捕球時のブレが少なく安定感に優れる構造である。強い送球を受け止めやすく、型崩れしにくい。
Fバック(ファストバック)
Fバックは背面に可動性を持たせた設計で、指の動きが使いやすく、操作性が高い。ミットを包み込む感覚が出やすく、捕球から送球への動作をスムーズに行うことができる。また、「ファストバック(fastback)」は元々車のボディ形状(ルーフからリアデッキまでが流線型に一体化しているデザイン)を指す言葉で、野球用グラブ・ミットにおいて流線型で一体感のある形状であることから名付けられた。ファーストバックと呼ばれることもある。
Aバック
レギュラーバックと同様で、ハタケヤマでは「Aバック」と呼ばれる。
Bバック
Fバックと同様で、ハタケヤマでは「Bバック」と呼ばれる。
FAバック
ハタケヤマの「FAバック」は、グラブと同じウェブをつけるために開発された構造。Aバックと同じバックスタイル。
コネクトバック
背面が2つにわかれている構造により屈曲性があり、親指の力が伝わるため、しっかりと掴むことができるバックスタイル。ゼットでは「アートバック」、ウイルソンでは「アメリカンバック」と呼ばれる。
プロスリーブ加工
背面の革が平裏へ入れ込めるようになっている。人差指を出して捕球するタイプの選手向けで、ヘリ革に当たる指の負担を軽減できる。
ウェブ
通常、ファーストミットには専用のウェブが装着されるが、オーダーではメーカーによって他ポジションで使用されるウェブを選択できる場合もある。中田翔選手がファーストミットに投手用のバスケットウェブを採用したことで、「中田翔モデル」が話題となった。
ノーマル
久保田スラッガーのウェブ。ノーマル・ツーピースタイプは、独立した2枚の革でできているため、それぞれの革が柔らかくなりやすく、ミットの柔軟性が良くなる特徴がある。ウェブに隙間があくため、視認性も向上する。
ノーマルエッジ
久保田スラッガーのノーマルタイプのウェブにエッジ機能がついたもの。ウェブの上部にエッジがつくことによって、打球・送球の球際に強くなる。
W-27
久保田スラッガーのショック系ウェブ。ショック系ウェブにエッジがついている。ウェブ紐がネットの役割をし、打球や送球の衝撃を吸収が可能。
FP-34
久保田スラッガーのクロスウェブ。ウェブをクロスでつけることにより、ウェブ本体の強度が増し、耐久性に優れている。
W-47
久保田スラッガーのクロスウェブ+エッジ機能。強度・耐久性に優れたクロスウェブにエッジがつくことで、打球・送球の球際に強いウェブ。
W-55
久保田スラッガーのショック系ウェブ。W-27と同様に、衝撃を吸収が可能なウェブ。速い打球や送球に対して、ネットの働きをする。
スリーピース
3枚の革を組み合わせているため、ある程度ミットの硬さを維持できるウェブ。ある程度の硬さがあるミットは、ボールの衝撃を吸収しやすく、キャッチングの安定感が増す。ウェブに使われている革が多くなるため、少し重たく感じる選手もいる。
D5ウェブ
ハタケヤマのウェブ。ウェブ上部に切り込みを入れて折り込まれているウェブ。厚みが出るため、硬さがアップした仕上がりになっている。
バスケット
バスケットウェブは隙間がなく、打者からボールやボールを握る手が見えにくいため、投手用グラブで多く用いられている。中田翔選手は、捕球後にボールを右手へ持ち替える際、指がウェブの隙間に引っかかるのを防ぐ目的で、隙間のないバスケットウェブを選択したという。また、一塁手は強い打球や送球を受ける機会が多く、革がへたりにくく頑丈である点も、バスケットウェブのメリットである。
オプション
ライン加工
ウェブやベルトの切り替え部分に、もう1枚革を挟みデザイン性を持たせる。オーダーでは、カラー選択も可能なので、よりオリジナルなミットを作ることができる。
【野球用品Wikiについて】
・野球用品Wikiは、株式会社スワロースポーツが運営する野球用品に関する情報サイトです。
・野球用品Wikiの各ページは、SNSなどでぜひ共有してください。
・間違いや修正があれば、お問い合わせフォームよりご連絡ください。
参考文献(出典)
- 株式会社ごとう製革所.“野球グローブ用の革の特徴とは?ほとんどが素上げレザーの理由”.株式会社ごとう製革所.2017-11-17.https://goto-leather.co.jp/baseball-glove.(参照2025-11-05)
- 株式会社久保田運動具店."2025 KUBOTA SLUGGER BASEBALL CATALOG".1版,株式会社久保田運動具店,2025年,144p,p.23-53
- 株式会社ハタケヤマ.“2025 BASEBALL EQUIPMENT”.1版,株式会社ハタケヤマ,2025年,42p,p.22-26
- 谷川直之.“【球界ここだけの話(3071)】〝中田翔モデル〟の一塁用ミットがブームの兆し「俺だけのっていうのが好きなのに」ミズノ社に注文殺到”.サンスポ.2023-06-06.https://www.sanspo.com/article/20230606-3CPAQUGHXFOQTDOP4QLVS4UNKQ/?outputType=theme_giants.(参照2025-12-16)
- 上野明洸.“大谷HRを“直接キャッチ”の女性が話題「めっちゃ上手くない?」 判明した納得の理由”.Full-Count.2025-06-25.https://full-count.jp/2025/06/25/post1780810/.(参照2025-12-16)
コメント
0件のコメント
記事コメントは受け付けていません。