目次
呼称
ベース、塁
概要
ベース(塁)は、一塁・二塁・三塁・本塁の4つで構成され、走者が到達・通過すべき基準点として機能する用具である。一塁から三塁までは白色の正方形ベースが地面に固定され、本塁は五角形の形状を持つ。いずれもゴムや合成樹脂、内部にキャンバスやクッション材を用い、踏みつけ時の衝撃吸収や滑り止め性能が考慮されている。ベースは攻守の判定や得点成立に直結するため、位置・寸法・固定方法は競技規則で厳密に定められている。
歴史
野球の初期には、現在のような専用ベースは存在せず、石や杭、土を盛った目印が塁として使われていた。19世紀後半になると、競技の標準化が進み、布袋に砂やおがくずを詰めた柔らかいベースが採用されるようになった。走者の安全性が向上し、スライディングなどのプレーが一般化した。20世紀以降はゴム製ベースが主流となり、固定式や離脱式など改良が重ねられてきた。現在のベースは安全性と判定の正確性を両立させた形で完成度を高めている。
形状
本塁(ホームベース)
本塁はベースの中で唯一の五角形をしており、投球や打撃、走塁、判定の基準点として重要な役割を担う。前方は鋭角、後方は直角を含む形状で、投手板と正確に位置関係が定められている。幅は17インチと規則で定められ、ストライクゾーンの横幅の基準にもなる。
一塁・二塁・三塁
一塁・二塁・三塁は、いずれも同一規格の正方形ベースで、各辺15インチ、厚さは数センチ程度と定められている。地面にしっかり固定され、走者が踏む・触れるための明確な目印となる。近年は衝突時に外れる離脱式ベースも普及している。
種類
置きベース(フラットタイプ)
薄いベースは厚さを抑え、地面との段差を極力小さくした形状が特徴である。グランドや地面に置いて使用する。固定していないため、走者が全力で駆け抜けたり、スライディングしたりすると、動いてしまう点がデメリットがあるが簡易的に使用可能。
固定式(クッションタイプ)
厚いベースは内部にスポンジや発泡材を多く含み、踏み込みや着地時の衝撃吸収を重視した構造を持つ。視認性も高く、基本的に試合で使用されるベースは固定式がほとんどである。しかし、ベースの厚さが高い場合、踏み外したり、うまくベースを蹴ることができなかったり、厚みによる高さが原因で足をくじく危険性があるため注意が必要である。
ダブルベース
ソフトボールの一塁ベースは、2連のダブルベース(ダブルファーストベース)になっている。白色ベースはフェアゾーンに、オレンジベースはファウルゾーンに置く。一塁手と走者の接触事故を防ぐ目的で、ソフトボールではダブルベースの使用が義務化されている。プロ野球でも導入が検討されているほど、一塁での交錯は危険視されている。2023年にすでに米大リーグで「拡大ベース」が採用され、2024年にはNPBでの導入に向けてフェニックス・リーグで試験的に導入された。2021年頃から検討されてきたダブルベースだが、2026年にはNPBでの導入も進みつつある。
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参考文献(出典)
- 田尾安志.“「拡大ベース」より「ダブルベース」を ルール改正は柔軟な発想で”.産経ニュース.2026-01-21.https://www.sankei.com/article/20260121-BAD7NMKLQNMQ5JX6E3CW4KHTKY/.(参照2026-01-29)
- 中日新聞社.“一塁の『ダブルベース』が試験導入、フェニックス・リーグで、中日・津田「慣れは必要、やりづらさはなかった」”.中日スポーツ・東京中日スポーツ.2024-10-08.https://www.chunichi.co.jp/article/969046.(参照2026-01-29)
- スポニチアネックス取材班.“【虎番リポート】フェニックスLにオレンジ色の一塁ベース 試験的導入「ダブルベース」のメリットとは?”.スポニチ.2024-10-07.https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2024/10/17/articles/20241017s00001173025000c.html.(参照2026-01-29)
- スポニチアネックス取材班.“プロ野球で導入検討「ダブルベース」って?“最後の危険地帯・一塁”交錯防止のためソフトボールで採用”.スポニチ.2021-12-22.https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2021/12/22/articles/20211222s00001173109000c.html.(参照2026-01-29)
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